2006年トリノオリンピックのフィギュアスケート競技(2006ねんトリノオリンピックのフィギュアスケートきょうぎ)は、2月11日から2月23日までの競技日程で実施された。
概要
会場はイタリア・トリノ市内にあるパラベラで実施された。競技種目は以下の、男子と女子のシングル、ペア、アイスダンスの4種目である。エキシビションは2月24日に設定された。
男子シングルでは戦前の予想通り、ロシアのエフゲニー・プルシェンコが2位に30点近い大差をつけ優勝。ロシア勢の男子シングル優勝は1994年リレハンメルオリンピックから4大会連続、EUN時代を含めると5大会連続の優勝を決めた。
女子シングルでは、ショートプログラムを終えアメリカのサーシャ・コーエン、ロシアのイリーナ・スルツカヤ、日本の荒川静香の3選手が僅か0.71点差にひしめく大接戦となったが、フリースケーティングで荒川が逆転しアジア選手としては初めての金メダルを獲得した。
ペアとアイスダンスでは、ともにロシアのトトミアニナ&マリニン組とナフカ&コストマロフ組が金メダルを獲得した。ペアはソビエト連邦時代、EUN時代を含め1964年インスブルックオリンピックから12大会連続の制覇となった。
出場枠
各種目ごと各国に対して与えられた出場枠は、2005年3月に開催された世界フィギュアスケート選手権および2005年10月に開催されたカールシェーファーメモリアルの成績により以下のとおりに決定した。なお、各種目ごとに選手定員が定められており、上記大会で成績下位の国には出場枠が与えられていない。
競技日程
- 時間は現地時間(UTC 1)
各国メダル数
競技結果
男子シングル
ショートプログラム
フリースケーティング
最終結果
- SP - 2月14日
- FS - 2月16日
- エントリー:22ヶ国/30選手
女子シングル
ショートプログラム
フリースケーティング
最終結果
- SP - 2月21日
- FS - 2月23日
- エントリー:19ヶ国/29選手
ペア
ショートプログラム
フリースケーティング
最終結果
- SP - 2月11日
- FS - 2月13日
- エントリー:12ヶ国/20組
アイスダンス
コンパルソリーダンス
オリジナルダンス
フリーダンス
最終結果
- CD - 2月17日
- OD - 2月19日
- FD - 2月20日
- エントリー:15ヶ国/24組
エキシビション
上位5位以内の選手と地元イタリア選手が参加し開催された。このうち、ペアで銀メダルを獲得した中国の張丹&張昊組は怪我のために参加を辞退し、7位だったアメリカの井上怜奈&ジョン・ボルドウィンが特別参加した。特別ゲストとしてヴァイオリニストのエドウィン・マートンによる生演奏も行われた。参加者および演技順は以下の通り。
- フェデリカ・ファイエラ&マッシモ・スカリ組(アイスダンス13位)
- カレル・ゼレンカ(男子シングル25位)
- シルビア・フォンタナ(女子シングル22位)
- アルベナ・デンコヴァ&マキシム・スタビスキー組(アイスダンス5位)
- ジョアニー・ロシェット(女子シングル5位)
- 井上怜奈&ジョン・ボルドウィン組(ペア7位)
- ジョニー・ウィアー(男子シングル5位)
- イザベル・ドロベル&オリヴィエ・シェーンフェルダー組(アイスダンス4位)
- 村主章枝(女子シングル4位)
- マリア・ペトロワ&アレクセイ・ティホノフ組(ペア5位)
- エヴァン・ライサチェク(男子シングル4位)
- エレーナ・グルシナ&ルスラン・ゴンチャロフ組(アイスダンス銅メダル)
- イリーナ・スルツカヤ(女子シングル銅メダル)
- バーバラ・フーザル=ポリ&マウリツィオ・マルガリオ組(アイスダンス6位)
- カロリーナ・コストナー(女子シングル9位)
- 龐清&佟健組(ペア4位)
- ジェフリー・バトル(男子シングル銅メダル)
- タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト組(アイスダンス銀メダル)
- サーシャ・コーエン(女子シングル銀メダル)
- 申雪&趙宏博組(ペア銅メダル)
- ステファン・ランビエール(男子シングル銀メダル)
- タチアナ・ナフカ&ロマン・コストマロフ組(アイスダンス金メダル)
- 荒川静香(女子シングル金メダル)
- タチアナ・トトミアニナ&マキシム・マリニン組(ペア金メダル)
- エフゲニー・プルシェンコ(男子シングル金メダル)
関連項目
- 2006年のスポーツ
脚注
外部リンク
- ISU公式結果
- トリノオリンピック公式サイト・フィギュアスケートの項目(英語)
- 日本オリンピック委員会 - フィギュアスケート



