鳥海有料道路(ちょうかいゆうりょうどうろ)は、山形県飽海郡遊佐町から秋田県由利郡象潟町に至る、かつて存在した有料道路である。1970年(昭和45年)7月17日に開通、2001年(平成13年)に無料開放された。

愛称は鳥海ブルーラインで、一般県道に認定されていた。無料開放されたのちも県道の路線名は変わらず、愛称もそのまま使用されている。

概要

遊佐町吹浦(ゆざまち ふくら)から鳥海山の5合目付近に位置する鉾立(ほこたて)を経由し、秋田県にかほ市象潟(きさかた)を結ぶ延長34.9キロメートルの山岳道路。うち、秋田県側の延長が16.8 km、山形県側が18.1 kmである。鳥海ブルーラインの名の通り、絶景の日本海の雄大な眺めがいい道路で知られる。

路線データ

  • 総延長:34.9 km
    • 起点:山形県飽海郡遊佐町吹浦(山形県道210号鳥海公園吹浦線終点・国道345号交点、十六羅漢岩交差点)
    • 終点:秋田県にかほ市象潟町小滝(秋田県道131号鳥海公園小滝線終点・秋田県道58号象潟矢島線交点)
  • 通行不能区間:なし
    • 冬季閉鎖区間:山形県飽海郡遊佐町吹浦字木落(旧吹浦料金所) - 秋田県にかほ市象潟町本郷字尾崎面(旧象潟料金所)間(旧有料道路部分)
  • 規格:第3種3級
  • 道路幅員:8.0 m
  • 車線数:2車線
  • (旧)料金所:2箇所
    • 象潟料金所:秋田県由利郡象潟町本郷字尾崎面
    • 吹浦料金所:山形県飽海郡遊佐町吹浦字木落
  • 開通日:1970年(昭和45年)7月
  • 無料開放日:2001年(平成13年)4月

路線状況

ヘアピンカーブが多くスピードは出せないが、道路の路面状態は良くたいへん走りやすい。冬季閉鎖される区間があり、11月上旬から4月上旬までの間は閉鎖される。

地理

鳥海山は秋田・山形県境にある東北地方第2の高峰で、その標高は2,236 mあり、霊峰であるとともに日本百名山のひとつでもある。道路は鳥海山の山裾を縫うように走り、西側山体を5合目付近まで登り、ヘアピンカーブが多い。鳥海山は4合目(標高約1000 m)から高い木立がなくなり、5合目付近からは日本海の雄大な景色をどこからでも眺められる。眼下に見えるのは庄内平野、日本海、沖には飛島を眺望でき、天候に恵まれれば、五合目の鉾立にある展望台からは、佐渡島から男鹿半島まで一望できる。山形県側4合目付近に国民宿舎大平山荘、秋田県側5合目の鳥海山登山口に鉾立山荘、稲倉山荘などの山小屋や食堂がある。

通過していた自治体

  • 秋田県
    • 由利郡象潟町
  • 山形県
    • 飽海郡遊佐町

交差する道路

秋田県側

  • 秋田県道58号象潟矢島線

山形県側

  • 国道7号吹浦バイパス
  • 国道345号(旧国道7号)

出典

参考文献

  • 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、34 - 35頁。ISBN 978-4-7779-3980-0。 
  • 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選 [新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日、48 - 49頁。ISBN 978-4-05-610907-8。 
  • 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2。 
  • 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1。 

関連項目

  • 無料開放された道路一覧
    • 秋田県の県道一覧
    • 山形県の県道一覧
    • 東北地方の道路一覧

有明海沿岸道路について AsukaⅡのブログ

能登有料道路(その1)

「鳥海ブルーライン」 ピクスポット (絶景・風景写真・撮影スポット・撮影ガイド・カメラの使い方)

水海道有料道路 2 010年1月~3月の3か月間、無料 YouTube

有料道路もこの時ばかりは無料で通行できた cyclowired