葦那陀迦神(アシナダカ)は、日本神話に登場する女神。
概要
『古事記』において国忍富神の妻として登場する。亦の名を八河江比売(ヤガワエヒメ)という。『日本書紀』には登場しない。
名称の「葦那陀迦神」は、「葦」、「那」は「の」を表す上代語の格助詞、「陀迦」は「高」で、名義は「葦の丈が高いこと」。また「邪気払いの力を持つ葦が繁栄すること」も意味し、国力の繁栄を象徴する。
また別名の「八河江比売」の名義は「多くの川の江の巫女」で、神や命といった神号がつかないのは巫女性を表すとされる。
矢川神社では諸芸上達・諸願成就の神とされ、矢合神社では葦が生じ易い水辺を司る神とされる。
系譜
大国主神の子の鳥鳴海神の子である国忍富神の后神で、速甕之多気佐波夜遅奴美神を生む。
祀る神社
- 足高神社(岡山県倉敷市笹沖) - 論争のある祭神の一説だが、現在は祀られていない。
- 浅井神社(富山県高岡市福岡町赤丸) - 主祭神
- 矢川神社(滋賀県甲賀市甲南町森尻) - 配祀
- 矢合神社(滋賀県長浜市中野町) - 主祭神
参考文献
関連項目
- 十七世神
- 出雲族
外部リンク
- 葦那陀迦神 – 國學院大學 古典文化学事業
- 足高神社|岡山県神社検索|岡山県神社庁
- 赤丸浅井神社 | 高岡市観光ポータルサイト「たかおか道しるべ」
- 神社紹介 > 滋賀県の神社 > 滋賀県神社庁(矢川神社)
- 神社紹介 > 滋賀県の神社 > 滋賀県神社庁(矢合神社)



