『象跡喩大経』(ぞうしゃくゆだいきょう、巴: Mahāhatthipadopama-sutta, マハーハッティパドーパマ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第28経。『大象跡喩経』(だいぞうしゃくゆきょう)とも。
類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第146経「象跡喩経」がある。
サーリプッタが比丘たちに、仏道を象の足跡に喩えて説いていく。
構成
ある時、釈迦はサーヴァッティー(舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。
そこでサーリプッタが比丘たちに法を説く。
密林において象は最上の存在であり、同じく最上の法として四諦を説く。
比丘たちは歓喜する。
内容
四諦・初転法輪における「略説するに五取蘊は苦なり」を挙げ、五取蘊を詳細に説明していく。
後半においては、縁起と法の関係を述べていく。
日本語訳
- 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典1』(第9巻) 大蔵出版
- 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)根本五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
- 『原始仏典 中部経典1』(第4巻) 中村元監修 春秋社
脚注・出典
- パーリ仏典, 中部 28.象跡喩大経, Sri Lanka Tripitaka Project
関連項目
外部リンク
- Mahāhatthipadopamasuttaṃ - Tipitaka.org
- Maha-hatthipadopama Sutta: The Great Elephant Footprint Simile - translated by Thanissaro Bhikkhu - 英訳



