朝鮮王陵(ちょうせんおうりょう)は、大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国にある朝鮮王朝時代の歴代王族の王陵である。朝鮮王陵は、1408年から1966年のおよそ5世紀にわたって造られた。2009年6月27日に韓国が申請した朝鮮王陵40基がユネスコにより世界遺産として登録された。韓国で世界遺産として登録されたものとしては9番目である。
朝鮮王陵の共通な特徴は風水により背後に丘があり、南側は水域に面する。また、紅箭門、丁字閣、碑閣、水剌間などの一連の建物があり、墓域周辺には石人または石獣の石造物が置かれる。
朝鮮王陵一覧
なお李氏朝鮮の王陵には、現在の北朝鮮にある穆祖、翼祖、度祖、桓祖とその妃の陵墓も含まれる。また以下の一覧のうち、燕山君墓、光海君墓、北朝鮮にある神懿王后の斉陵と定宗・定安王后の厚陵は、世界遺産には含まれていない。
所在地
王陵の所在地は李氏朝鮮の首都である漢陽を中心に郊外に点在する。
ソウル特別市
- ソウル特別市(李氏朝鮮のかつての首都)
京畿道
- 九里市(東九陵)
- 高陽市(西五陵、西三陵)
- 楊州市
- 南楊州市
- 坡州市(坡州三陵)
- 広州市
- 水原市
- 華城市
- 金浦市
- 驪州市
江原特別自治道
- 寧越郡
開城市
- 開城市(朝鮮民主主義人民共和国)
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
- (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
脚注
出典
- Royal Tombs of the Joseon Dynasty UNESCO
- 朝鮮王陵40基が世界遺産登録、国内9番目 聨合ニュース 2009/06/28
関連項目
- 明・清王朝の皇帝墓群(中華人民共和国)
外部リンク
- 朝鮮王陵 : ソウル特別市文化観光公式サイト (日本語)




